The Sky Crawlers

映画公開前は、押井守の名前ばっかり出てくるのが気に入らなかった。映画と小説は違うし、小説を映画化した時点で映画の作者は監督になるのは理解できるけど、原作者はどうでもいいの?とか不満に思ってた。
正直自分はほとんどアニメを見たことないし、押井守っていう名前は知っていてもどんな人でどんな作品を作ってきたか全く知らない。正直名前だけの人間で、スカイクロラには邪魔な存在でしかないと思ってた。特に、制作発表あたりで若い人たちに伝えたいとか言ったことで。ふざけるな、作者でもないくせに。一読者に過ぎない人間が自分なりの理解を押しつけるなとか思った。もっと言えば、原作に登場してくるキルドレ達は、そんな大人(老人)が伝えようとする言葉なんて無視するだろう(と思う)。大人の押しつけがましい物語や意図なんて、まったく邪魔なものでしかない。
そんなことを思いつつも、映画を楽しみにしていた。そして、見終わった今、この映画が押井守の名前メインで知られたのは逆に良かったんだと思った。